2023/05/09

■新型コロナウイルス感染症に対するこれまでの当クリニックの対応について

当クリニックではコロナ禍において、発熱・倦怠感・呼吸器症状・消化器症状・味覚嗅覚障害などコロナ感染症症状の疑いがある方へは、まずコロナ感染症罹患の有無を決定できる医療機関を受診していただき、陰性の患者様を加療するという対応をさせていただいてきました。クリニックの建物構造上あるいは診療の流れ上、感染疑い患者さんとそうでない患者さんの動線を空間的にも時間的にも安全に分けることができないため、院内感染・クラスター発生を防止し、通常医療の提供に支障がないように対策しました。

■新型コロナウイルス感染症の5類感染症引き下げについて

令和5年5月8日から新型コロナ感染症への医療機関の対応が1・2類から5類感染症レベルに引き下げられます。5類感染症の一つであるインフルエンザレベルに感染力や死亡率が低下していない現状はあるものの、流行猛威の時期と比較し、それほど必要以上に怖がる心配のない感染症に変化してきていることも事実で、今後も流行爆発の波はあっても5類感染症の一つとして次第に定着していくと推測します。ただ、重症化も少なくなり５類感染症扱いとされても未だに感染力が強い新型コロナウイルスです。患者さんも医療機関スタッフも感染に対する不安をそう簡単に払拭できるものではなく、当クリニックだけでなく、コロナ疑いの受け入れ対応ができなかった医療機関においては、5類感染症に位置付けられたとしても、その対応を切り替えるにはそれなりの時間が必要と考えます。
5類感染症と位置付けながらも、発熱等の感染症疑いの方を受け入れる際には院内感染予防の環境を整備（医療者は予防ガウン・フェースマスク・手袋などの着用、換気消毒徹底、感染拡大防止として動線の確保など）して受け入れる（トリアージ）ようにと指示があるのは、単なる5類感染症ではなく今後のコロナウイルスの変異による感染流行の可能性を危惧しているからです。

■当院は、外来対応医療機関ではありません。

5類感染症への引き下げに伴い、発熱外来（コロナ診療・検査医療機関）は外来対応医療機関と名を変えます。国は、可能な限り検査・治療を実施できる医療機関としての登録を各医療機関に呼びかけています。しかし、時間的・空間的な分離トリアージができない当クリニックとしては、当面外来対応医療機関として稼働することができないため、登録はしておりません。これまで同様、風邪症状・発熱症状のある方はできましたら事前に電話でご相談お願い申し上げます。対応が難しいと判断した場合は対応可能な医療機関への紹介とさせていただきます。ゴールデンウイークが明け、感染の流行・拡大の経過を把握しながら対応医療機関として機能できると判断できれば、また新たにご案内とさせていただきます。

■院内マスク着用実施について

マスク着用についてもクリニック内では当分の期間はマスク着用を原則お願いいたします。

■コロナワクチン接種には対応しておりません。

ご希望があっても、院長の判断でコロナワクチン接種については対応しておりません。ご希望の方は、ワクチン接種対応医療機関にお問い合わせをお願いいたします。